No.2019-11-12
拒絶、そして、差別と区別。
11月2日から昨日まで、イスタンブール経由、イスラエル、そしてパレスチナに行ってきた。
まさかこんな所へ行ける機会が与えられるとは思ってもみなかったから、本当に日々予測以上の衝撃の連続だった。
パレスチナに対して、ほとんどボンヤリとしたイメージしか持っていかなかったボクは、急いで関連本を数冊読んで臨んだが、まだまだ分からないことだらけ。
それでも現場で見聞きした現実は、やはり日本でオベンキョしただけでは感じ取れない貴重な体験ばかりだった。
分離壁、分離フェンス、検問所、監視塔、銃を携帯する武装兵。閉じ込められて、自由を奪われたパレスチナの人々。
延々と続く砂漠や岩ばかりの荒地に造られた分離フェンスの向こうとこちらは、イスラエルとパレスチナ。水利権も奪われ、限られた土地と環境の中で、オリーブの実やデイズ(ナツメヤシの実)を収穫して暮らしを立てている。
そこで働く人たちは、皆さん、明るく真剣に仕事に取り組んでいた。ボクにとっては、せめてもの救いだった。
人は、いろんな状況の中でも、必ず生きていかなければならない。ボクには窺い知れない悲惨な出来事が、過去にも、そして現在も、たくさんあるはずだろうに、それでも人は生きていく。
たった数日、ごくごく一部の暮らししか見てないけど、それでも印象は大きく変わった。そしてこれからパレスチナに接する気持ちにも、大きく影響を与えてくれることだろう。
遠く彼方にあったパレスチナに、ほんの少しだけだが、近づけたような気がする。
整理しながら、また周りの人たちに伝えていこう。
※時差ボケで、何度も夜中に目がさめる。